国民の天才?文化圏の天才?〜覚書

前回に引き続いて読んでいる、シナンについての論文だけど、本当にまだ最初なんだけど、これが実に面白いのでちょっとだけメモしておきます。

19世紀、ウィーンやパリなどの万博を舞台にして、トルコとエジプトをめぐる文化的覇権競争の背景に、ナポレオン以来のフランス植民地主義と斜陽のオスマン帝国の葛藤があったというお話。

特に、フランス人が書いた、エジプト文化の建築物についてのお話が、フランスの自民族中心主義をエジプトに投影していることの指摘が面白かったです。

いわく「フランスのセーヌ河畔のゴシック建築からヨーロッパへとゴシック建築が広がった」のと同様に、「エジプトの建築がイスラム圏の中心として、そこから建築が広まった。トルコ人のやってたことなんて真似に過ぎない」と。

このあたり、いわゆる「オリエンタリズム」、もう少し一般的に言えばエスノセントリズムが、単に「自分達は偉いんだ」と考えるばかりか、自己の劣化版を他者に投影する様、そして、それが地政学的な状況(当時のエジプトは、まさにトルコから独立しようとしている最中で、おそらくその独立の運動にフランスは手を貸していた???また調べて書きます)に一致している、という様。

面白いですね。

この論文は、たぶん2〜3月中くらいで読み終える(という個別指導の予定)なので、また読み終わってから紹介しますが。

もちろん、フランス植民地主義とエジプトの民族的プライドに対抗してトルコ建築の優位性を描くだけの論文ではないようです。これに反発して成立した「シナン=国民的芸術家」の枠も、同様に批判されるわけですね。

イード読み返そうかなあ。


単なる覚書だけではあんまりなので、最近作ったものの写真もアップしておきます。

1枚目「サーモンとアボカドのサラダ」

レモンをたっぷり利かして、アボカドの変色を防ぐとともに、さっぱりと仕上げます。
味付けは醤油とオリーブオイル。


2枚目「塩豚、あぶり&ゆで」

食卓に欠かせない塩豚さん♪
1週間は保存できるので、安心です。
単に焼くのと、ゆでるのを一緒に食べるとそれだけでなんだか素敵な夜ごはん。
もちろん。ビールと相性抜群です。

最高に合う調味料は「石垣島ら〜油」ですね。
来月こそは、きっと早起きして並ぶぞ。
本格的に在庫が尽きつつあります。


3枚目「和風焼き豚サラダ」


いろどりよく盛り付けた(つもり)ですが、やっぱり写メじゃ限界があるか。
デジカメ買おうかなあ。
シソ、三つ葉を中心に、チャーシューの味をひきたてていました。
ただ、もっとドレッシングに気合入れたら、もっとおいしくなるなあ。

職業柄、現在はほとんどOFFなので、いまのうちに色んな料理に挑戦したいものです。

今晩は、鶏とカブの煮物をつくります♪