人生がたのしい。
人生がたのしい。
お金を使う。服を買う。一週間では着まわしきれないほど服がそろう。大事に着る。一週間の服のローテを考える。曜日がかぶらないように、一か月単位で妄想する。たのしい。
お金をつかわない。大事に節約する。節約したお金で買っちゃった服の料金を相殺する。さらにうまく節約しちゃうと、もしかしてセールのお知らせが来たら、さらに一着買える。マーガレットハウェルからお買いもの券も届いたし。さらに節約する。素敵な部屋に住むのを妄想する。沖縄でぼんやり過ごすのを想像する。たのしい。
彼がささやく。本当は楽しいふりしてるんでしょ。たのしい。
今年度の自己紹介に「基本的にポストモダンが心地いい」って書いたんだ。ポスト構造主義なんて気取った言い方じゃなくってさ。ポストモダン。ポストモダン。なんて言ってもやっぱり僕にはフーコーなんだけど。はじめて、フーコーをなんかの新書で見たとき、あ、僕の思想みつけた、って思った。そう、主体が動かされてる。でも主体は動く。いつもなにか、「ふり」をしてきた僕の思想がここにあった。
本当の思想?ふりばっかりしてるのに?フーコーに感動したふりしてるんじゃないの?ふりじゃない?
6月の中途半端な晴れ間。大人になるのになんだか時間がかかってる僕は、今ちょうど、標準的な人の25歳くらいの感覚なんじゃないかな。え、25歳でこんな気分になれるの?標準的な人、すごいなぁ。
会ったことないけど。